民学同文書 No.6(関連文書)

プロレタリア学生同盟結成宣言> 
共産主義労働者党(共労党)機関紙「統一」1969年4月14日第320号(改題114号

1、世界資本主義の第四の危機、おそらくは、その最後の危機となるであろう60年代後半から70年代の危機と激動の時代″に、われわれ、プロレタリア学生同盟は、みずからの歴史の第一歩を刻印せんとしている。
 かつて、民主主義学生同盟(左派)、学生社会主義者同盟、反戦学同に結集したわれわれは「構改左派」として自己定立し、みずからの綱領的実践的立場を厳しく自己点検しつつ、世界史的激動への突入を告げる現代の階級闘争を、日本学生運動において、先進的に闘いぬいてきた。われわれはいま、そのすべての歩みの総括のうえに、全党派性を賭けた飛躍を行い、プロレタリア学生同盟として結晶させた。われわれは、日本階級闘争に世界史が与えた使命をみずからに課し、確実に果すことを決意し、ここにプロレタリア学生同盟の結成を宣言する。

2、ベトナム革命を突破口にし、それを底流にすえながら、激発する国際階級闘争の嵐は、激動の新たな時代の到来を告げ、プロレタリア世界革命の序曲を奏でている。労働者の生産管理−生産の、社会の主人公″への強烈な志向性に貫ぬかれ、フランス全土を揺がした「五月革命」。現代最強の帝国主義権力の心臓部において噴出し、闘いつつけるブラック・パワー″。アジア、アフリカ、ラテンアメリカにおいて熾烈な展開を見せる革命戦争。資本主義大学の階級性を鋭く暴露・告発し、それへの組み込みの拒否から、ブルジョア大学の解体、廃絶をめざす全世界的な先駆的学生運動の波等々…‥。明らかに歴史は、50年代から60年代前半にかけての世界の「安定的発展」−「ネオ・キャピタリズム神話」を崩壊せしめた。ドル危機を基底とし、ベトナム革命をその内実化のバネにした国際階級闘争は先進国危機と後進国危横を相互に結び合わせ、危機の世界性・同時性を主体的に突き出している。かかる今日の世界的危機の構造的連鎖は、先進国革命の可能性と現実性において、新たな様相で提起した。フランスの「五月革命」の『大学問題を発火点とする工場占拠=自主管理闘争という社会的危機の広がり−ド・ゴールの強権的介入を契機とする政治的危機への拡大ーインフレ経済機構上の発動によるゼネストの買い取りがよび起こしたフラン危機』、アメリカ帝国主義における『ベトナム危機−ドル危機−黒人問題』という危機の連鎖は、先進帝国主義における今日の危横が、政治的・経済的・社会的支配機構を国独資体制の結び目とした有機的体系として支配構造の特質に媒介されて、政治的危機・経済的危機・社会的危機の複合的=連続的発展性をもって展開されていることを示している。しかも、かかる危機の世界的展開構造は、資本主義世界体制の危機として現出しているだけではなく、同時に社会主義国における現状維持的一国社会主義″的外交路線と官僚主義的国内体制の危機を誘発している。
まさに、世界史は、その巨大な流れの中に、すべての国家・社会階級・階層をつつみこみ、投げ入れながら、その合流地点へ確実に歩み菅進めている。プロレタリア世界革命へ。そのインターナショナルな変革主体を生み出しながら。

3 七〇年安保闘争=七〇年代階級闘争は、かかる帝国主義の世界的危機の深刻な特質につき動かされた日帝の帝国主義的支配構造を再編せんとする侵略的野望に対する真向からの対決として、国際階級闘争の重大な環を形成している。それは、七〇年代の世界史的過程に再編される、日米階級ブロックを粉砕し、日帝の階級支配の国際的支柱をマヒさせ、同時に安保推進下で進行する、帝国主義的国内階級支配の権力構造と全面対決し、日帝を世界革命の一環として打倒するための日本階級闘争の新たな地平を切り拓くことに他ならない。
 かかるすぐれてプロレタリア国際主義的質をもつ七○年間争は、日帝との熾烈な階級攻防戦のなかで、日本階級闘争の歴史的旋回軸としての重みを現実化し、社会主義革命の序曲としての激動と、それにふさわしい変革主体を先駆的に形成しつつある。
 六八年−六九年初頭における東大・日大闘争を頂点に、全国学園闘争の激発と巨大なひろがりは、その内部に、七〇年安保−七〇年代階級闘争を担う変革主体を全共闘運動として表現した。安田解放講堂をめぐる二日間の攻防戦に凝集された東大頂点闘争は、明らかに全国学園闘争、いや、日本の学生運動の旋回軸であった。学生の日常意識の自己否定を媒介にして獲得されたプロレタリア意識性に支えられ、ブルジョア大学の否定から解体へ、帝国主義支配構造の根底的変革をめざす永続的闘争は大学危機−大学反乱として、体制変革的質を市民社会内部からの危機の成熟として鋭く発きだしていった。いまや、すべての学園闘争は、その課題における民主主義闘争としての性格にもかかわらず、闘いの永続的展開の中で、改良闘争としての自足に終ることなく、直接帝国主義支配構造の基本軸への攻撃的闘争へ転化させてゆ<指導性をこそ問い返しており、そのようなものとして、学園闘争は七〇年安保構造闘争の不可欠の構成部分の位置を占めている。
 二・四ゼネストにおいて、沖縄全軍労プロレタリアートが先駆的に示し本土の労働者反戦派が一歩一歩内実化しつつあるプロレタリア的質ー自己の労働過程が、安保侵略構造に組み入れられているみずからの存在を賃労働者の自己存在を止揚する階級的立場においてとらえ、資本制的生産秩序そのものに対する非妥協的闘いは、階級としての労働者の固有の闘いの質を、プロレタリア・ヘゲモニーの内実をつくりあげつつある。沖縄の基地プロレタリアートは、ベトナムー沖縄−基地労働″の全体的連関のなかで、みずからの労働の社会的位置を自覚し、基地労働者としての自己否定″の論理と思想をバネに、軍事基地の奴隷的存在から新らしい変革主体へ、その武器としてのストライキ闘争へと階級的へゲキモニーを形成していったのである。
 いま七〇年構造闘争は、七〇牢安保推進下で進行する日常の政治的、軍事的かつ社会経済的再編に対する、狭占ブルジョアジーの支配−強制−同意の体系の縦深的浸透を拒否する大衆的反撃のなかで、安保勝利の政治戦略的環=倒閣闘争の攻撃的質を全人民的に闘う革命的大衆行動によって実体化させる新たな変革主体の形成が内実化しつつある。

4 われわれは、かかる70年安保決戦の前夜にある日本階級闘争の攻防戦の真只中に階級的大衆的学生同盟として、ブロレタリア学生同盟を結成した。
 われわれは、自治会共闘に結集し、それを支える部隊として70年安保闘争の要求するプロレタリア国際主義の質を追求し、大衆的行動部隊として実践してきた。
 われわれは、東大・日大闘争が提起した今日の学園闘争の革命的内容を最もよく継承し首都において、関西において、岡山・島根において、全国においてその連続的波及力をつくりあげなかんずく京都大学において、「帝大解体」のスローガンの下、入試粉砕闘争を闘い抜き、安田解放講堂攻防戦につぐ、第二の全国的政治焦点を形成した。
 われわれは、すべての政治実践のなかで、改良闘争から出発するすべての闘争に参加した多数の学友の意識変革を領導することに全力をそそいできた。われわれは行動するにあたって大衆を組織するにあたって、大衆にとって変革の思想は何であり運動はこの見地にどのように応えうるかという問題を指導の普遍的準則としてきた。われわれは、改良と革命を彼我の深淵に切断し、大衆にとっての革命の思想をないがしろにしてきた他の一切の左翼諸潮流とは無縁である。われわれは、かかる構改左派としての最良の思想的核心は断
固として継承し、発展させるであろう。
 われわれは、このみずからの大衆運動指導における具体的視座の下に、七〇年闘争の厳しい試錬に耐え抜いてきた政治実践のなかで、旧来の構改派学生運動の自己止揚を自らの課題として理論酌・思想的整備を行ってきた。プロレタリア学生同盟として結晶した内実は、かかるわれわれの歩みの成果であり、結論でありそしてまた、新たなる出発点である。

5 階級的学生同盟として出発するわれわれは社会主義・共産主義を要求する変革者の集団である。変革し獲得するものは、ブルジョア世界全体である。商品=貨幣関係を基底に、社会の一集団階級が他の集団、階級を搾取し抑圧している世界の変革である。ブルジョアジーの支配的イデオロギーの下にひざまづき、ここに安息の地をみつけださざるをえない社会の変革である。社会の富の本来的生産行為である社会的労働の担い手を、労働者・勤労者階級を抑圧し、彼らの生産物生産労働を資本の専制的秩序に従わせている社会の変革である。労働者・人民がみずから生産秩序を管理し、政治的支配の機能を獲得する全世界の獲得である。

6 われわれの任務は、世界資本主義の第四の危機の開始のなかで、危機と激動の時代″を真に坦いうる変革主体として、東大・沖縄闘争の先駆的質を徹底的におしひろけ、前進させることである。われわれプロレタリア学生同盟は、危機の開始にもかかわらず、いまだ革命を指導しうる前衛を形成しえず、学生運動の向自的再形成を担いうる真の指導部隊を生みだしていない日本階級脚争の現局面が要請している課題に全力を集中するであろう。
 教育の帝国主義的再編・七〇年予防反革命=中教審答甲粉砕にむけて全国すべての全共闘の有機的結合をつくりあげ、全国閏争としての飛躍的前進をかちとるであろう。
 われわれは、四月沖縄闘争、六月愛知訪米、アスパック闘争、十一月佐藤訪米へむけて、七〇年安保決戦の階級攻防戦を勝利的に闘い抜き、革命的大衆行動の波状的展開のなかで、倒閣固争の攻撃的回路を切り開く闘いの先頭に立つであろう。

 すべての学友諸君′
 われわれ、プロレタリア学生同盟とともに権力との七〇年総力戦を闘い抜こうではないか。
 すべての闘う先進的学友はプロレタリア学生同盟に結集せよ!
 一九六九年 三月二十九日

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