民学同第1次分裂の経過について


1963年に関西で産声をあげ、1960年代中期までに全国化を達成し、学生運動統一への力強い前進をした民学同。
しかし、その後、1968年3月に第1次分裂、1970年3月第2次分裂、そして1975年3月に第3次分裂を経験する。

このページでは、第1次分裂に係る新聞記事、諸文書について、「収集」してみたい。

今後、資料を追加していく予定だが、まず、「統一」紙面上の、学生運動関係記事を整理する。
第1次分裂のひとつの要因は、「共労党」の存在であろう。「統一」は、共産主義労働者党の機関紙である。

今回、所蔵する「統一」の全紙面を再点検した。ベトナム反戦運動や学園紛争の高揚期に、
「行動する自派の学生部隊」を持ちたかった共労党が、民学同から「左」の部分を切り取ったというのが
私の印象である。

その後、71年の共労党解体によって、さらに、「ゲバルト主義」の退潮と共に消えていった。
1972年大阪市大には一人もいなかった。全共闘の中に埋没し、消滅。フロントも同様に。

共労党機関紙「統一」上の学生運動関連記事一覧   

日付 号数等 見出し
1968年4月1日  共労党「統一」 NO269 民学同大会が成功 右翼分裂主義者は脱落
1968年4月8日 共労党「統一」 NO270 激動の70年代を担う戦闘的政治同盟の建設をめざして(民学同第9回大会)
   同上 自治会共闘 4月下旬に再び全国闘争
   同上 民学同9回大会の意義と任務
1968年4月15日 「民主主義の旗」(共労党系)No46号 7月全国学生自治会共闘の結成から単一全学連再建へ
同上 「先進的学友は民学同に結集せよ!」民主主義学生同盟の性格と任務
1968年4月15日 共労党「統一」 No271  4月闘争の爆発へ 野戦闘争をふまえ
1968年4月22日 共労党「統一」 No272  全力あげる民学同 各自治会の指導権確立も
1968年4月29日 共労党「統一」 No273  全学連の再建めざし 7月全自代の成功のために
1968年7月8日 共労党「統一」 No283  70年闘争を担う自治会共闘運動の強化のために 共労党学対部
1968年7月15日 共労党「統一」 No284  自治代へ結集を 6学生自治会が訴え
1968年9月9日 共労党「統一」 No292  70年安保を担う同盟の戦闘組織への発展を 民学同第10回大会が確認
1968年10月28日 共労党「統一」 No298  自治会共闘 東西で最大限動員 騒乱罪粉砕のため
   同上  御堂筋・大阪駅を占拠 職場反戦・自治会共闘先頭に
1969年4月7日 共労党「統一」 No319   プロレタリア学生同盟結成
1969年4月14日 共労党「統一」 No320 プロレタリア学生同盟結成宣言
1969年5月12日 共労党「統一」 No323 大学治安立法粉砕へ プロ学同中央委員会が訴え
1969年5月19日 共労党「統一」 No324 自主規制-改革案と対決し、大学制度を告発せよ--プロ学同島根大支部--
1969年5月29日 共労党「統一」 No325 プロ学同が全国動員を決定 6月闘争に総力を


「民主主義の旗」紙上の、第1次分裂関係の記事
 日付 誌名・号数  見出し 
1967年4月7日 民主主義の旗 No38/39号 誌上討論(核防条約の評価をめぐって)※1
1968年4月10日 民主主義の旗 No46/47号 同盟破壊分子の脱落とその教訓
1968年4月20日 民主主義の旗 No48号 同盟脱落分子(共労党系)のわが同盟に対する組織的暴力行為を弾劾する
1969年4月25日 民主主義の旗 No59号 同盟5年の歩み その5 情勢の転換と同盟の再編成

※1 メモ書きは、小野先生によるもの。執筆者氏名等と思われる。


諸文書(「日本のこえ」紙掲載記事を含む)
 日付 誌名・号数  見出し 
1968年(発行日不詳) 「2月27日代表委員会の経過」 <資料>2月27日「代表委員会」の事実経過について※2
1966年4月26日 日本のこえ No92号 民学同第6回大会開く 活動通じ真の統一を
1967年3月21日 日本のこえ No138号 明治大学学費闘争前進のために
1967年4月11日 日本のこえ No141号 民学同第7回全国大会開く 核拡散防止条約を基本的に支持
1967年8月29日 日本のこえ No161号 最近の学生運動とネオ・トロッキズム--原水禁学生集会を中心に--
1967年9月12日 日本のこえ No163号 民学同第8回臨時大会 一部のネオトロッキズム的偏向正す
1968年3月19日 日本のこえ No189号 民学同 分裂策動を克服へ 大会へ統一の努力
1968年9月11日 日本のこえ No212号 結成5周年 民学同第10回大会開く

※2 同文書は、1968年2月27日の「同盟代表委員会」の経過について、実名で書かれているので、掲載を見合わせます。
また、同文書には「代表委員会強行」に対する、各支部の議論経過・見解が収められている。
「大阪府委員会の要請事項、東京都委員会決議、阪学大支部の確認点、神奈川大学支部決議、京大支部要望事項
早大支部決議」など、いずれも「9回大会開催要綱」が、組織内民主主義を逸脱していることを指摘し、全同盟員の討議が
必要であることを、その内容としている。